少年は西洋の鎧が欲しかった。確かに少年心をくすぐる外観だった気がしないでもない。だからといって、ナカミが衝撃に強いというわけではないということを知っていたかどうかは分かるはずも無い。
少年は青年になり、タバコを吸うようになった。タバコの味が自分の味覚にあっているかどうかということは重要ではないし、理解していたかどうかも分からない。
青年は鎧を身に着けたままタバコをふかしていたが、投げ捨てたタバコが風に吹かれて鎧の中に入ってきたときにはさすがに焦った。ただし、その成り行きの根源が自分にあったかどうかを少年が深く考えたかどうかは分からない。
ただ一つ確実なことは、青年が酷い火傷を負ったという事。箱乗りインター。