「きちんと積み木片付けとけよ!」
完成されそうなアートに矛先が向けられた瞬間だった。
それは少年を暴発させるには、あまりに充分過ぎた。まさにルネッサンスここに在りというみたいに…。
「親心っていうのは、味噌汁作るだけで十分やで。」
少年は涙まじりの鼻紙で、テルテル坊主を作りはじめた。消化不良。